合法的に入手したソフトウェアを使っているゲームでも、リリースに含めるアセットの使用許可がない場合があります。アプリケーション、インポートしたコンテンツ、参考資料、予定している出力をそれぞれ別に管理しましょう。各項目について、出荷予定の製品での使用と、予定している流通経路での配布が認められているか確認してください。
ライセンス管理台帳を使い、これらの確認結果と、製品の該当バージョンに適用される条件を一か所にまとめましょう。この手順は許可の整理に役立ちますが、個々のゲームの法的な権利処理を完了させるものではありません。アセットをリリースに採用すると決める前に、不明確な条件を解消してください。成人向けコンテンツでの使用に関係する制限も含まれます。
アプリケーションとアセットの条件を分ける
BlenderのGPLライセンスはソフトウェアを対象とするもので、それを使って制作したオリジナルの作品に自動的に適用されるわけではありません。インポートしたモデル、テクスチャ、フォント、アドオンには、それぞれ別の条件がある場合があります。作品とその使用許可が離れないよう、ライセンスの記録を元のプロジェクトと一緒に保管しましょう。
アプリケーションに代金を払っても、付属コンテンツやマーケットプレイスのコンテンツについて、制限のない所有権を得られるわけではありません。各アセットの製品ページ、ライセンス、第三者に関する告知を確認してください。それらが何を認めているか記録しましょう。改変、商用利用、再配布はそれぞれ別の問題であり、購入証明だけではその三つすべてに答えは出せません。
提供する成果物を明確にする
プレイヤーが受け取るものを明示しましょう。平面画像、レンダリングした動画、スプライトシート、ゲーム内に組み込まれた元の3Dデータのいずれでしょうか。完成したレンダリング画像にキャラクターを登場させることと、そのキャラクターのメッシュやテクスチャを配布することは、アセットの異なる利用方法です。
Dazは、インタラクティブなアプリケーションで使用される元の3Dコンテンツを扱うインタラクティブライセンスのガイドで、この区別を示しています。製品ごとに利用可能なライセンスを確認してください。レンダリング画像の使用許可があっても、ゲームの実行時データとしてメッシュを配布する許可があることにはなりません。
疑問に答えられる管理台帳を作る
第三者から入手した各項目について、識別子、提供元、正確な製品名またはバージョン、入手元のURL、購入証明、ライセンスファイル、予定している用途を記録しましょう。必要なクレジット表記と、その掲載場所も含めてください。名前を変更したり、シーンに統合したりしても、記録とアセットの対応関係を維持しましょう。
共同制作者の制作内容も記録してください。契約には成果物、許可される用途、ソースファイルの引き渡し、クレジット表記を明記しておきましょう。音声の録音データや参考写真には、それぞれ個別の許可が必要です。アート制作物のファイルの使用許可だけで、その人の声や肖像を使う許可があることにはなりません。
AIの入力と出力を別々に確認する
AIのワークフローには、ベースモデル、アダプター、参考画像、提供事業者のサービス、カスタムノードなどが含まれ、それぞれ異なる条件が適用される場合があります。モデルの重みを使用したりファインチューニングしたりする許可と、出力を使用する許可は別々に確認してください。そのワークフローがプロジェクトに適しているか判断する際は、両方を管理しましょう。
ダウンロードボタン、コミュニティのラベル、公開されているモデルカードだけでは不十分です。正確なライセンスとコンテンツポリシーへの参照先を保存してください。派生モデルに利用制限が少ないように見えるバッジが付いていても、元となるモデルなどの条件の不整合は解消されません。依存しているモデルやその他の素材から引き継ぐ条件を確認しましょう。
制作に入る前に曖昧な条件を解消する
商用利用、コンテンツ、対象地域、再配布について不明確な条件があれば、未解決として記録し、具体的な疑問を書き留めましょう。提供元に現時点の説明を求めるか、予定する用途に合う条件の代替品を選んでください。やり取りは、そのアセットの台帳の記録と一緒に保管しましょう。
チュートリアルや販売代理店による、文書に残っていない保証では、後から確認できる情報がほとんどありません。プロジェクトに固有の承認には、製品、予定する用途、条件を明記しておきましょう。アセットがプロトタイプの主役になった後でも、未回答の疑問は未回答のままです。
リリースパッケージを確認する
実際のビルドを調べ、元のメッシュ、テクスチャ、フォント、音声、開発用ファイルがパッケージに紛れ込んでいないか確認しましょう。必要な告知とクレジットが含まれていることを確かめてから、パッケージを台帳と照合してください。スクリーンショットでは、配布するすべてのファイルを確認できません。
権利に関する記録を、リリースしたリビジョンと一緒に保管しましょう。販売ストア、商用利用の内容、コンテンツの範囲、アセットのバージョンを変更するときは、許可を再確認してください。記録を整理しておくと、更新に必要な対応や、リリースを遅らせる前に差し替えるべきアセットを把握しやすくなります。
重要な決定事項
- ソフトウェアとインポートしたアセットの条件を別々に確認する。
- レンダリング結果を配布するのか、元の実行時データを配布するのかを記録する。
- モデル、アダプター、入力、ホスティングの正確な条件を確認する。
- リリースパッケージを監査し、その権利に関する記録を保管する。
ガイドのファイル
ライセンス管理台帳 ↓外部のモデル関連コミュニティやコンテンツ公開サイトには、露骨な表現を含むコンテンツが掲載されている場合があります。出典へのリンクは新しいタブで開きます。このガイドでは、リンク先のプレビューを読み込みません。